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重箱の隅

好きなことだけ。

『野ばら』の前置きと目次

映画評 『パーマネント野ばら』

『パーマネント野ばら』
2010年5月22日公開作品。

監督:吉田大八 脚本:奥寺佐渡子 
原作:西原理恵子
出演:菅野美穂小池栄子池脇千鶴
    宇崎竜童、夏木マリ江口洋介加藤虎ノ介
    

この映画は私的邦画お気に入りベスト3に入る佳作です。公開当時、友人から教えてもらった珠玉の映画レビューがあまりにも印象的で、じっくり味わえる気分の時に観に行こうと時機を伺っているうちに、気づいたら公開期間が終わってました。
(→ 沢木耕太郎 『銀の街から』 収録  )

公開後、3年半経った2013年11月。ようやくDVDで観て、公開時にスクリーンで見なかったことを激しく後悔。ソッコーで、「西原作品の叙情的傑作」と称される原作の文庫本と、脚本の掲載された雑誌『シナリオ』(2010.6)をAmazonで注文してました。

ネタバレサイトやアマゾンレビューなど、各所で言われているように、まずは脚本家奥寺佐渡子さんの「腕の冴え」にうならされます。極彩色に彩られたカオスチックなエピソードの数々から・・・よくぞここまで原作のエッセンスを抽出しつつ、ストーリーを紡ぎ出し、「魔法のミルクティー」(ⓒさかいゆう)のような色彩に昇華させたものだと。そして、この美事な脚本を、さらに磨き上げて珠玉の映像作品に仕上げた監督:吉田大八氏と俳優陣とスタッフさんに、ただただ脱帽。

そんなわけで、原作・シナリオ・映画とすべてそろえた結果、それぞれをリスペクトしつつも、個人的な好みは

映画>シナリオ>原作 

の順に落ち着きました。

その極私的な、まさに重箱の隅的理由を挙げておきます。
以下目次。

1.おんなはみな ほとけ である。
  (ヘアスタイル考)

2.「アコ」と「オッケーラン」と「両手にバラ」
  (原作を越える「名付け」の妙)

3.「頸椎カラー」と「別れの朝」
  (脚本を越える演出の妙)



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