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重箱の隅

好きなことだけ。

「名前」で観る(読む)『Holidays』~はじめに~

舞台 『Holidays』

510日。赤坂レッドシアターにおいて、本邦初演の舞台『Holidays』の幕が開いた。たった三人の登場人物による会話劇が生み出す濃密な時空間は、重いテーマにもかかわらず、日常生活のワンシーンのように、時に軽やかだ。新聞、個人ブログ、Twitter等をはじめとして、各方面ですでに素晴らしい劇評が出ているので、私はあくまでも表層にとどまる考察と感想を記したいと思う。
(舞台で語られたせりふの記憶に自信がないため、台詞の引用には、原作を直訳した部分もある。)

なお、公演の公式サイトは以下の通り。
地人会新社:第三回公演『Holidays』


ここに記したことは、舞台で演じられたものを観ることで得たインスピレーションや、深められた理解が中心となっている。やはり戯曲は、演じられて初めて命が吹き込まれる、ということを改めて実感した。作品の上演に関わった皆様に、お礼を申し上げる次第です。



「名前」で観る(読む)『Holidays』





We saw a heron flyaway as we drove up.
I hope he comes back.
So I’ll start by givingthanks.

車で来る途中、アオサギ*1) が飛んでいくのを見たの。
戻ってくるといいなぁ。
そしたら、私も感謝することから始めよう。
(台詞では、「そうしたら私、新しい物語を始められる気がする」)



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1) heron(サギ)を翻訳者の水谷先生が「アオサギ」と訳されたのは、イギリスでは唯一生息するheronアオサギgrey heron)であることを踏まえているからだろう。なお、アオサギは、このレポートの核になる存在であり、筆者は次のサイトを参考にさせて戴いた。「アオサギを議論するページ」