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重箱の隅

好きなことだけ。

映画評 『パーマネント野ばら』

『野ばら』の前置きと目次

『パーマネント野ばら』2010年5月22日公開作品。監督:吉田大八 脚本:奥寺佐渡子 原作:西原理恵子出演:菅野美穂、小池栄子、池脇千鶴、 宇崎竜童、夏木マリ、江口洋介、加藤虎ノ介 この映画は私的邦画お気に入りベスト3に入る佳作です。公開当時、友人か…

余談:2013.11-2014.06

わたしは基本的に理屈っぽい人間です。好き嫌いとか、感情や感覚的なことにも、理屈をつけたり、見つけたリンクを繋げまくって安心するタイプ。だからこそ逆に、「偶然」とか「巡り合わせ」とか、理屈じゃ片づけられないことに魅力を感じてしまうのです。201…

「頸椎カラー」と「別れの朝」2)

明け方に松葉杖をつきながら、ヒサシがみっちゃんのところへ金の無心にやってきた。何も言わずに、一万円札を何枚かヒサシへ突きつけるみっちゃん。・・・・・・・・・・・・・ヒサシ: 「(一礼し)ありがとさん」 受け取ってポケットに入れ、みっちゃんの…

「頸椎カラー」と「別れの朝」1)

どこにも隙がないと思えるほどに完璧な脚本でも、やっぱり創作の現場で生まれるエネルギーにはかなわない。 ワタシにとってこの作品が、「映画>脚本>原作」なのは、ひとえに、ヒサシとみっちゃんの別れのシーンに理由がある。 別れる原因まで話を戻そう。…

「アコ」と「オッケーラン」と「両手にバラ」

目次でも紹介した沢木耕太郎の映画評は、こんなふうに結ばれている。「見終わって、あるいは西原理恵子の原作を読んでみたいと思うかもしれない。そして、読んだあとで驚かされるかもしれない。シナリオを書いた奥寺佐渡子の、その脚色の腕の冴(さ)えに。…

おんなはみんな ほとけ である。

港町にひとつの美容院、「パーマネント野ばら」。パンチパーマをあててもらいながら、下ネタ全開で恋にまつわる嘘や記憶を告白しあう、「女のザンゲ室」だ。原作(文庫本)の裏表紙には、「俗っぽくてだめだめな恋にもひそむ、可愛くて神聖なきらきらをすく…